困っていないのに、なぜか満たされない

ある町に、まじめに働いている人がいました。

朝になれば会社へ行き、頼まれた仕事をきちんと終えます。
家へ帰れば、温かい部屋があり、食べるものにも困りません。
家庭にも、大きな問題はありませんでした。

町の人たちは言いました。

「あなたは恵まれていますね」
「何も心配することはないでしょう」

その人も、そう思っていました。

ところがある晩、帰り道の窓に映った自分の顔を見て、立ち止まりました。

怒っているわけでも、悲しんでいるわけでもありません。

ただ、少しも笑っていませんでした。

「私は、いつから笑わなくなったのだろう」

風だけが、電線を細く鳴らしていました。

あなたは、誰ですか

その夜、その人は不思議な夢を見ました。

広い野原の真ん中に一本の道があり、その先には青白い星が光っていました。

道を歩いていると、小さな灯りを持った子どもが現れました。

「あなたは、誰ですか」

その人は答えました。

「私は会社員です」

「それは、あなたの仕事でしょう」

「私は夫で、家族の一人です」

「それは、あなたの役目でしょう」

会社の名前も、年齢も、住所も答えられました。

けれど、それらをすべて取り除いたあとに残る自分が、何者なのか分かりませんでした。

「私は、一体何なのだろう」

その言葉は、夜の野原へ静かに落ちました。

何のために生きているのですか

子どもは、もう一つ尋ねました。

「あなたは、何のために生きているのですか」

会社のため。
家族のため。
生活のため。
お金を得るため。

どれも間違ってはいません。

けれども、どの答えを考えても、胸の奥で小さな鐘が鳴りました。

――それだけではない。

仕事も家族も、大切なものです。

しかし、それらは人生のすべてではなく、人生の中にある大切な一部分なのかもしれません。

「私は、自分の人生を生きているのだろうか」

その人は、初めて声に出して言いました。

足りないものは、何ですか

子どもの頃、世界はもっと大きなものでした。

知らない道を曲がるだけで胸が高鳴り、初めて何かができた日は、どこまでも行けるような気がしました。

けれども大人になると、できることが増え、仕事にも生活にも慣れていきます。

毎日は、よく整備された道のようでした。

転ぶことはありません。

しかし、どこへ向かっているのかも、分からなくなっていました。

「あなたには、何が足りないのですか」

住む家も、仕事も、家族もあります。

足りないものなど、ないはずでした。

けれど、胸の中には長いあいだ開けていない部屋がありました。

本当は何をしたかったのか。
何を我慢してきたのか。
これから、どこへ向かいたいのか。

「足りないのではなく、分からなくなっているのかもしれない」

その人は言いました。

「自分が何を望んでいるのかを」

子どもは、静かにうなずきました。

違和感は、心から届く手紙

心の声は、いつも大きな声で話すわけではありません。

なんとなく物足りない。
なぜか笑えない。
これでよいはずなのに、何かが違う。

そのような小さな違和感として現れることがあります。

「ぜいたくを言ってはいけない」
「自分より大変な人はいる」
「安定しているのだから、これでよい」

そうして押し戻していると、自分が本当は何を感じているのか、分からなくなってしまいます。

けれども、違和感は敵ではありません。

それは、心の奥から届く小さな手紙です。

――一度、自分自身を見てください。

そう書かれた手紙なのです。

自分で道を選ぶために

夜が明ける頃、道は二つに分かれていました。

一方には、

「今までと同じ道」

もう一方には、

「まだ名前のない道」

と書かれていました。

その人は子どもに尋ねました。

「私は、どちらへ進めばよいのでしょう」

子どもは答えず、小さな灯りを手渡しました。

「道を決めてもらうために、自分を知るのではありません」

「自分で道を選ぶために、自分を知るのです」

その瞬間、野原も星も消えました。

自分自身を深く見る鑑定

朝になっても、会社も家族も生活も、何一つ変わっていませんでした。

けれども、その人は初めて、自分自身に問いかけました。

「私は、今どう感じているのだろう」
「本当は、何を望んでいるのだろう」
「今の生き方は、自分に合っているのだろうか」

ポセイドンの鑑定では、良い未来や悪い未来を伝えるだけではありません。

今の自分が、なぜこの場所にいるのか。
物足りなさや違和感は、どこから来ているのか。
同じことを繰り返してしまう理由は何か。
これから何を大切にして生きるのか。

表面に見えている悩みだけでなく、その奥にある本音や生き方まで掘り下げます。

深く見るため、耳の痛い内容が出ることもあります。

しかし、不安にさせるためではありません。

自分の現在地を知り、自分の足で次の道を選ぶためにお伝えします。

大きな悩みはない。
生活も安定している。
周囲から見れば恵まれている。

それでも、

「私は、このままでよいのだろうか」

と、ふと思うことがある。

その感覚は、あなたの心が次の生き方を探し始めた合図かもしれません。

自分とは何か。
何のために生きているのか。
本当は何を望んでいるのか。

誰かに答えを決めてもらうのではなく、自分自身の答えを見つけるための鑑定です。

「このままでよいのだろうか」と感じている方、ご予約をお待ちしています。